2022.3.14
お知らせ
健康経営支援サービス「&well」に生活習慣病発症リスク予測AIを導入、実証実験を開始
2022年3月14日
報道関係者各位
三井不動産株式会社
株式会社東芝
健康経営支援サービス「&well」に生活習慣病発症リスク予測AIを導入、実証実験を開始
三井不動産株式会社(代表取締役社長:菰田 正信、本社:東京都中央区、以下、三井不動産)と株式会社東芝(代表執行役社長 CEO:島田 太郎、本社:東京都港区、以下、東芝)は、企業と従業員双方をサポートする、三井不動産の健康経営支援サービス「&well(アンドウェル)」のアプリに、東芝が開発した「生活習慣病発症リスク予測AI(*1)」と、「リスク低減シミュレーション(*2)」の2つを新機能として導入し、4月より、効果検証の実証実験を開始することをお知らせします。
健康経営支援サービス「&well」では、導入企業の従業員に対し、健康意識と行動を変容させる「きっかけづくり」とそれを「継続・習慣化」につなげる独自の実践プログラムやイベントを提供しています。
■シミュレーションと&wellの実践コンテンツにより健康意識を「自分ごと」化
今回、三井不動産は、「きっかけづくり」を強化する機能として、AI・ビッグデータ解析技術に強みを持つ東芝と連携し、同社の「生活習慣病発症リスク予測AI」と「リスク低減シミュレーション」を導入しました。会員が自身の将来の疾患リスクを把握し、このリスクを低減させるための目標体重をシミュレーションすることが可能になります。
それぞれの機能の特徴
生活習慣病発症リスク予測AI
1年分の健康診断結果をもとに、5年先までの生活習慣病(糖尿病・高血圧症・脂質異常症)(*3)の発症リスクを予測
リスク低減シミュレーション
上記の生活習慣病発症リスクを任意レベルに低減させるための「目標体重」をシミュレーション
「&well」との連携による独自機能
生活習慣改善のアドバイスおよび実践コンテンツを、「&well」で600本以上配信している動画やコラムの中から提案
「&well」アプリ画面イメージ
■コロナ禍において生活習慣の見直しを後押し
新型コロナウイルス感染拡大の影響による在宅勤務や外出自粛の影響により、肥満や運動不足による糖尿病や高血圧症などの生活習慣病を発症するリスクが高まると言われています。今回の機能追加は、将来の疾病リスクを顕在化させ健康意識の「自分ごと」化を促します。これにより、まだ「生活習慣病予備群」ではない健康層や健康“無関心層”も含めた企業の社員全体の健康意識向上、健康リスクの低減につながることが期待されます。
■DX活用によりオフィスにおけるウェルビーイングを進化
三井不動産は、「生活習慣病発症リスク予測AI」と、「リスク低減シミュレーション」の2つの機能を、まず「&well」会員の一部を対象に実証実験を行い、22年度中に「&well」サービスでの本稼働を目指していきます。
三井不動産は、今後、AI・ビッグデータ解析技術に強みを持つ東芝との連携による、データを活用した健康施策の推進、サービスの共創、ひいてはオフィスビル内の設備機器、施設内の人の行動データなど、データ活用によるデジタルトランスフォーメーション(DX)の推進や、省エネと快適性の両立や労働生産性向上を目指すスマートウェルネスオフィスの進化においても取り組んでまいります。
■実証実験の概要
(1)目的
健康経営支援サービス「&well」に「生活習慣病発症リスク予測AI」、
「リスク低減シミュレーションを導入することで、会員の意識・行動変容を確認する。
(2)実施期間
2022年4月~2022年11月
(3)対象者
「&well」導入企業の従業員 300名
(4)実施内容
① 最新の健康診断結果から、生活習慣病発症リスク予測を算出
② リスク低減シミュレーションから、目標体重を算出
③ 目標に応じた行動促進コンテンツの提供、および本人による行動記録
④ ③の開始4ヵ月経過後に、意識調査、行動変容への影響を調査
■本取り組みに関わる関係者コメント
三井不動産株式会社 ビルディング事業一部長 小川 将
東芝のAI・ビッグデータ解析技術による「生活習慣病発症リスク予測AI」「リスク低減シミュレーション」は、健康維持増進にとって大切な「自分ごと化」の強力なツールとして大変期待をしております。また、&wellの持つ、独自の実践プログラムとの連携により、これまで以上に効果的に意識・行動変容のためのサービスをご提供していくことが可能と考えております。「&well」では、今後も積極的にDX活用を推進し、質の高いサービスを健康経営に取り組む企業様にご提供してまいります。
株式会社東芝 CPS x デザイン部 新規事業推進室 室長 米澤 実
三井不動産が2019年から展開している健康経営支援サービス「&well」に、今般、新規に東芝のAIツールを導入していただきます。導入していただくAIツールには、現在の生活習慣病発症リスクを数値化する機能に加え、その数値を自分のライフスタイルに合わせて改善する提案機能もあり、「&well」で提供される様々な健康支援コンテンツを実践していただくきっかけづくりを強化できると期待しております。
東芝は、新型コロナウイルス感染拡大の影響で大きく変化したライフスタイルにおいても、健康経営に積極的に取り組んでいこうという企業様と一緒に健康施策を推進してまいります。
健康経営研究会 理事長 岡田邦夫
皆さんがお受けになられた健康診断の結果から、あなたの未来の健康を予測して「見える化」し、生活習慣病発症リスクを減らすために取り組むべき課題が明らかになります。明らかになった課題に対しては、すぐに健康づくりを実践できる環境・プログラムを提供することが非常に効果的です。この点で、今回の生活習慣病発症リスクの予測機能と「&well」の連携は理想的な組み合わせになるものと期待されます。
*1 「糖尿病などの生活習慣病リスクを予測するAIを共同開発」
URL:https://www.global.toshiba/jp/news/corporate/2018/10/pr1901.html
「6年先までの生活習慣病リスクを予測するAIのサービス提供を開始」
URL:https://www.global.toshiba/jp/company/digitalsolution/news/2020/0713.html
*2 「生活習慣病の発症リスクを下げる生活習慣改善ソリューションを提案するAIを開発」
URL:https://www.global.toshiba/jp/news/corporate/2020/10/pr1501.html
*3 東芝の「生活習慣病発症リスク予測AI」は、6種類の生活習慣病(糖尿病・高血圧症・肥満症・脂質異常症・肝機能障害・腎機能障害)の6年先までの発症リスクを予測できますが、「& well」アプリ内では糖尿病・高血圧症・脂質異常症の3種類の5年先までの発症リスクを表示しています。
健康経営®は特定非営利活動法人 健康経営研究会の登録商標です。
■SDGs:持続可能な開発目標(SDGs)について
2015年の国連サミットで採択された2030年に向けての国際目標 「SDGs:持続可能な開発目標」です。17の目標と169のターゲットが定められており、様々な主体が連携しての取組が求められています。本プロジェクトでは、特に以下の2つの目標への貢献を意識した取り組みを実施します。
目標3 すべての人に健康と福祉を
目標8 働きがいも経済成長も